読んだ論文のメモ。Can Androids Be Salespeople in the Real World?

今回はロボット店員なお話。アンドロイドがデパートの店員をするとどれぐらい服を売ることが出来たかを調べた、狙いがわかりやすい研究。

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タイトル:
Can Androids Be Salespeople in the Real World?

論文誌名:
CHI2015, Extended abstract

著者:
Miki Watanabe, Kohei Ogawa, Hiroshi Ishiguro

これまでの課題:
ロボットを店員として利用する動きはPepperを含めて広く行われているけど、人間に酷似したロボットを店員として利用した場合にはどれぐらい売り上げを出せるのか、はまだ検証がされていなかった。

課題を解くために何をしたか:
女性型アンドロイドが、店員として実際のお店で勤務。対話はタッチパネルを利用しており、完全自律で動作するシステムで検証を行った。

実験と結果の概要:
大阪のデパートで10日間の実証実験を実施し、アンドロイドは349組の客と対話した。その結果、約100ドルの価格帯の服を43着、実際に売ることが出来た。特に比較などは無し。

以下は個人的な感想で、論文中に言及されたものではないのであしからず。

感想:
ロボットがちゃんと店員として働けることは面白いけど、やはり比較が気になる。大きいディスプレイにバーチャルエージェントを映した場合、違う見た目のロボットを使った場合(それこそPepperとか)、対話戦略を変えた場合、などなど・・・。この論文では言及されてなかったけど、確か人間の店員と比べてもそこそこ良い方の成績だったらしいので、ぜひその要因が何からもたらされたのかを検証して欲しい。

どんな論文を書くときにReferするとよさそうか:
実際の商業施設でロボットが普通のお客さんを相手に働く状況を扱う研究の論文なら、実際にロボット店員がどれだけ物を売ることが出来るのかを説明するうえでも、引いておくのがよさそう。

オリジナルのPDFはこちら

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